伝統景観を継承する、まちに開かれた学びと交流の拠点
本施設は、旧長土塀小学校の歴史を受け継ぎながら、青少年交流センターと公民館を複合化し、多世代が学び、集い、交流できる地域の拠点として計画した。計画地は、金沢駅へとつながる都市的な幹線道路と、藩政期から続く歴史ある街路や住宅地が接する場所に位置する。
この二つの異なる景観をつなぐ建築として、長土塀地区が育んできた歴史と文化を尊重しながら、現代の公共施設としてふさわしい開放性と利便性を追求した。
建物は街並みとの連続性を意識し、道路沿いに開放的な歩行空間を確保するとともに、上層階を後退させることで周辺への圧迫感を軽減している。
また、土塀や瓦屋根を想起させる落ち着いた色彩と、格子をモチーフとしたルーバーを採用することで、伝統的な街並みの趣を現代的なデザインとして表現した。
さらに、公民館と青少年交流センターを共有部分で緩やかにつなぐことで、誰もが利用しやすい快適な動線を実現し、世代や活動の垣根を越えた交流を促している。
地域の記憶を未来へ継承しながら、新たな学びと交流を育む、まちに開かれた公共施設を目指した。





