金沢市の人工増に対応し、市民の健康活動の中心的機関として移転新築したものである。この地域は数年前までは果樹園と野菜園であり、今でもその名残をとどめ、あばらな家と畑や小公園のある地域に位置する。敷地1,900㎡にRC造、地上3階建、延床面積1,903㎡を有する都市型の保健所である。
周囲には充分なパーキングエリアをとり、入口風除室へ入ると322㎡の広いロビーがあり、ロビーには母子を前提に幼児向けの円型の遊び場がある。2階にも194㎡のホールがあり、いずれもロビーホールをとりかこみ、サービスエリアを配してある。施主のねらいとした、健康への学習の場としてあるいはコミュニケーションの場としてひらかれた保健所への願いをこめている。