広場からはじまるコミュニティの風景
本施設は、800人収容の大ホールと350人収容の多目的ホールを備えた文化・交流の拠点として計画された。両ホールを東西の両端に配置し、その中心にコミュニティプラザを設けることで、多様な活動を受け止める町民の交流空間を形成している。施設の正面には、野々市町全域の地図をセラミックタイルで描いた円形のコミュニティ広場を配置し、さらに外構全体を起伏のある公園として整備することで、人々が自然に集い、ふれあう場を創出した。建築と広場、公園が一体となり、町民融和の象徴となる空間を目指している。外観は、割面タイルの力強い質感と、ガラスや金属がもつ軽やかでシャープな表情を対比的に用いることで、公共建築としての存在感と現代性を表現した。
また、水平ラインを強調するデザインにより建物のスケール感を整え、大規模施設特有の圧迫感や単調さを軽減している。色彩は冬の北陸の空をイメージしたグレーを基調とし、ガラスの透明感と金属の輝きを際立たせることで、周辺環境との調和を図った。
さらに、大ホール上部には空に溶け込むモザイクタイルを採用し、建物全体のスカイラインを整えることで、伸びやかで親しみやすい景観を創出している。




