800人収容の大ホールと350人の多目的ホールを八角の平面構成の東西両端に位置し、コミュニテイプラザに対して、外部に直径20mの野々市町全域の地図をセラミックタイルで貼った円形コミュニティ広場を配し、また外構全体を起伏のある公園とし、この会館の大きな町民融和のポイントとしている。
外装は割面タイルの荒い粗面と硝子金属の尖鋭な面、線との対比を基本とした。水平ラインとして同色の小ロタイルを貼り、ボリューム感を強調するとともに壁面から受ける威圧感と単調さを避けることを意図した。色彩も暖色を避け、冬の北陸の空をイメージして金属の輝き、硝子の透明感を失わないようグレー色に決定した。東西に長大な2階建ての低層の流れに対して突出する大ホールの上層部は、同色のモザイクタイル貼として空との融合をはかり、2階建てのプロポーション、スカイラインを壊さないよう意図した。