この施設は、旧市庁舎移転後の市街地活性のために計画されたものであり、対面におかりや公園(松任城本丸跡)や市民会館などがある、いわば白山の歴史・文化ゾーンの中心に位置する。計画にあたっては2階建ての低層建物としコンサートホールと図書館を回廊をもつ中庭で分け、図書館の2階に児童館をおく明確なゾーニング計画と徹底したバリアフリーデザイン(ユニバーサルデザイン)により、幼児からお年寄りまで誰もが利用しやすい施設としている。
また、地域の人々に共感される施設とするために松任城址を割り肌石張りの外観に、千代女を中庭に、暁烏敏を児童館プレイルームの八角平面にシンボライズして地域の歴史的・文化的アイデンテイティを表現している。