釣谷建築事務所

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北國銀行寺井支店


木造でつくる、地域に開かれたやさしい銀行を

北國銀行寺井支店は、石川県能美市に計画された木造の銀行建築です。
銀行建築には、利用者が安心して相談できる信頼性と、日常的に立ち寄りやすい親しみやすさの両方が求められます。
北國銀行寺井支店では、堅くなりがちな金融機関の印象を和らげ、地域の人々が自然に訪れやすい空間づくりを目指しました。
大きな開口部や明るい待合空間により、外部からも内部の様子が感じられる、地域に開かれた店舗構成としています。
地域に根差した金融機関として、安心感と親しみやすさを併せ持つ店舗空間を目指しました。

所在地
石川県能美市

主用途
銀行

竣工年
2025

延床面積
519.95㎡

構造
W造

階数
地上2階

木造トラスがつくる、やわらかな空間

構造には、在来工法による木造トラス構造を採用しています。
木の架構を現しとすることで、天井面に連続する梁や斜材が空間にリズムを生み、銀行でありながらも温かみのある印象を与えています。

木造ならではの素材感を活かしながら、金融機関に必要な落ち着きや信頼感を保つことを意識しました。
利用者が緊張しすぎず、安心して過ごせる店舗空間を目指しています。

構造から考えた、無駄のない空間づくり

北國銀行寺井支店では、在来工法による木造トラス構造を採用し、その構造をあえて見せる設計としています。

一般的に、この規模の建物で大きな木材を使った構造とすると、建物を支えるために柱が大きくなり、室内に使いにくい余白が生まれてしまうことがあります。

そこで本計画では、柱だけで支えるのではなく、三角形のフレーム(トラス)によって力を分散させる構造を採用しました。
これにより、柱を細く抑えながら、広くて使いやすい空間を確保しています。

また、このトラス構造は空間にそのまま表し、建物の仕組みが感じられるデザインとしました。
軽やかに広がる木の架構が、安心感と親しみやすさを同時に生み出しています。

このように本計画では、構造・使いやすさ・デザインを切り離さず、一体で考えることで、無駄のない合理的で心地よい空間を実現しました。

木造とZEBで実現する環境建築

本計画では、CO₂を固定する木材を用いた木造建築とすることで、建設時の環境負荷を低減しています。
さらに、断熱性能の向上や高効率設備の導入によりZEB Readyを取得し、運用時のエネルギー消費も大幅に抑えています。

木造による「つくるときの環境配慮」と、ZEBによる「使い続けるための省エネルギー」を両立することで、建物のライフサイクル全体で環境負荷を低減しています。

環境性能と快適性を両立し、地域に長く愛される持続可能な金融建築を目指しました。

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