釣谷建築事務所

事務所・庁舎  |   2020's~

ルートイングループ新長野本部


古都の景に、緑を織り込む

ルートイングループ新長野本部は、長野県上田市に計画された事務所建築です。
誰もが知る真田家の歴史が息づく、武家のまち・長野県上田市。
この中心地に新たに誕生した事務所建築は、歴史と現代、そして新たな緑を優しく織ないながら、未来を静かに照らす、まちのシンボルに。
そんな想いを、建築というカタチで寄り添いました。
所在地
長野県上田市

主用途
事務所

竣工年
2025

延床面積
2,957.38㎡

構造
RC造

階数
地上3階

歴史ある街並みになじむ陰影を生み出す深い庇

水平ラインを強調した連続窓と深い庇(庇もなるべく薄く見えるよう樋も屋根と一体化させている)を幾重にも設けることで、高さを感じさせず、
現代的な材料で和のテイストを感じる、重厚感ある建物としました。
また、大きな窓を設けるにあたり、熱負荷を下げるため真空ペアガラスを採用ました。
このガラスに空が映り込み、その日その日の建物の表情が変わり、前を通る人々の目を引いています。

土地の歴史が織り重なる様を意匠化した外壁

上田は誰もが知る真田家のまちです。上田のまちにマッチさせるため、外壁の1階部分は石垣を連想させる石貼り調の素材を採用し、土地の歴史や
風土を感じさせる落ち着いた表情をつくり出しています。

「上田紬」の織目をオマージュした格子天井

天井は上田紬をオマージュし格子を採用し、格子に組み込んだ照明は、ただ空間を明るくするだけでなく、訪れた方の視線を自然と「奥の庭」へと優しく導くようにデザインしています。都市の中にいながら、自然の息吹をすぐそばに感じられる、建物となりました。

四季折々の表情でお客様を出迎える大窓

1階は階高を大きく設定し、玄関に入ったら、後ろの庭が一番に目に飛び込んでくるよう、正面に大窓を設置し、その両側に打合室を配置しました。
また、天井を高くし、打合せ室の上部も開放することで、より広い空間に感じるようにしました。
打合せスペースは、空間を遮らないシンプルなガラスパーテーションで仕切り、シャープさの中にも、和の洗練された落ち着きを感じるよう、庇のラインにも繊細にこだわりました。

15mの余白に、豊かな自然を

「建物を道路からあえて15m下げる」
単に建物を建てるのではなく、敷地の前後に豊かな庭という「余白」を生み出すこと。
そして、その緑を室内にどう美しく取り込むか。それが今回のプランニングで、私たちが何より大切にしたテーマです。
1階は主に打合せスペース、2階はオフィス、3階はホール等で明確なゾーニングとし、どの階にいても建物の前と後ろの庭が見え、視線が抜け、開放感を感じるよう窓を設置しています。

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