環境と共生する、南欧の庭園ミュージアム
日本海を望む丘の上に建つフローリィは、能登の豊かな自然環境と発電所の温排水エネルギーを活用した環境共生型の花のミュージアムである。建築のテーマは、「南欧のとある田舎町に建つ領主の館」。温室には地中海沿岸に見られるオリーブやオレンジなどの樹木を配し、フランス瓦やスタッコ調の壁、噴水やせせらぎを取り入れることで、花や緑、香りに包まれた非日常の空間を創出した。訪れる人々は、四季を通じて咲き誇る草花とともに南欧の庭園を散策するような豊かな時間を体験できる。また、高台から望む海岸線の眺望を建築に取り込み、温室越しに海を望むカフェや開放的な内部空間によって自然と建築が一体となった心地よい憩いの場を形成している。さらに、周辺の森の再生やビオトープの整備など生態系への配慮を行うとともに、ガーデニングやフラワーアレンジメントなどの活動を通じて地域住民の交流を促進し、
花のある暮らしと循環型社会を発信する地域交流の拠点を目指した。
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