流れの美をまとう、金沢発祥企業の象徴
本施設は、金箔文化を担う企業の本社として、伝統産業に根ざしながらも未来へ向かって発展し続ける企業の姿勢を建築で表現することを目指した。外観は、金沢の地名を想起させる「流れ」をモチーフとし、川のようにやわらかくしなやかな曲線によって構成している。和の伝統を単純に建築意匠へ置き換えるのではなく、時代の変化に柔軟に対応しながら成長を続ける企業の躍動感や先進性を、現代的なデザインとして表現した。建物は歩道に近接して配置されているが、1階と3階をセットバックさせることで圧迫感を軽減し、街に対して開かれた表情を創出している。また、歩道との間には植栽やポケットプラザを設け、オブジェを配置することで、人々が自然に足を止め、街並みを楽しめる心地よい中間領域を形成した。
企業活動の場であると同時に、街並みに潤いと親しみをもたらす建築として、地域と調和しながら魅力ある都市景観の創出を目指している。




